● 作品の特徴

芥川龍之介は主に短編小説を書き、多くの傑作を残した。
しかし、その一方で長編を物することはできなかった。
(未完小説として『邪宗門』『路上』がある)。
芥川自身は、生活と芸術を切り離すという理想のもとに作品を書いていたらしい。
杜子春』など古典を参考にしたものや、子ども向けのものも多い。
一般的にはキリシタン物や王朝物などと分類される。

また、古典からヒントを得た作品も多い。
例えば『羅生門』や『鼻』、『芋粥』などは『今昔物語集』を、
地獄変』などは『宇治拾遺物語』を題材としている。