● 自殺

1927年7月24日、田端の自室で雨の降りしきる中、芥川龍之介は服毒自殺を行い、
社会に衝撃を与えた。
使用した薬品については、ベロナールとジェノアルとする説が一般的である。
遺書として妻文に宛てた手紙、菊池寛、小穴隆一に宛てた手紙がある。
自殺の動機について彼は「僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安」と記している。
命日は小説『河童』から取って河童忌と称される。

死の8年後、親友で文藝春秋社主の菊池寛が、芥川の名を冠した新人文学賞
芥川賞」を設けた。
芥川賞直木賞と並ぶ文学賞として現在まで、続いている。