33億円 ベーコン絵画


33億円 ベーコン絵画
英の現代美術の作品
ベーコンの作品過去最高額

 英現代美術の代表的画家フランシス・ベーコン(1909―92年)の作品「肖像画2の習作」が8日、ロンドンの競売会社クリスティーズで競売にかけられ、ベーコンの作品としては過去最高額の1402万ポンド(約33億2000万円)で落札された。

 ベラスケスによるローマ法王インノケンティウス十世の肖像画をモチーフにした1956年の作品。
クリスティーズは出品者を明らかにしていないが、複数の欧州メディアはイタリアの女優ソフィア・ローレンさんだと報じている。

 イタリア紙コリエレ・デラ・セラによると、同作品はローレンさんの夫で、1月に死去した映画プロデューサー、カルロ・ポンティ氏の遺品。
夫婦がイタリア国税当局から脱税で摘発された70年代には一時当局に押収されていたという。