マリーと入浴・香水


マリーと入浴・香水

マリー・アントワネットが幼少期を過ごしたオーストリアには当時から入浴の習慣があった。
マリア・テレジアも幼い頃から彼女に入浴好きになるよう教育している。
入浴の習慣がなかったフランスへ嫁いだ後も彼女は入浴の習慣を続け、幽閉されたタンプル塔にも浴槽が持ち込まれたという記録がある。

 また、入浴することにより、体臭を消すという目的が主だった香水にも影響があった。
マリー・アントワネットは、当時のヨーロッパ貴族が愛用していたムスクや動物系香料を混ぜた非常に濃厚な香り(香りというよりは臭いという表現がふさわしい)よりも、花やハーブなどの植物系香料から作られる軽やかな香りの現代の香水に近い物を愛用し、貴族たちの間でも流行した。
もちろん、このお気に入りの香水もタンプル塔へ持ち込まれている。