海老蔵 「にらみ」

nippon53742006-10-25


海老蔵 「にらみ」

 11代目・市川海老蔵襲名興行が1日、東京・東銀座の歌舞伎座で開幕した。
市川新之助改め市川海老蔵(26)は、歌舞伎十八番の「暫(しばらく)」で鎌倉権五郎役を、「勧進帳」では富樫役を熱演した。口上では市川家に代々伝わる“にらむ見え”を披露した。

 堂々たる“にらみ”を見せた。
「吉例に習い、ひとつにらんでご覧に入れまする」とカッと目を見開き、黒目を寄せた。
歓声とともに「日本一!」「成田屋!」「11代目!」様々な掛け声が舞う。
市川海老蔵が誕生した瞬間だった。

 市川家に代々伝わる“にらむ見え”。
江戸時代から邪気をはらう意味で行われてきた伝統の儀式。
父・市川団十郎(57)が襲名した1985年以来“にらみ”が復活した。
「口上」では中村雀右衛門(83)、尾上菊五郎(61)らの幹部19人が一列に並び、祝福した。