キューピッド「詩の寓意」

nippon53742006-10-24


キューピッド「詩の寓意」

エルミタージュ美術館展」

 18世紀のイタリアの絵画には、このブーシェ(1703-1770)の作品のように、芸術を寓意風に描いた作品が多いようです。
 このロココ時代のインテリアの装飾に用いられたブーシェの作品は、洗練された色彩の布地と赤や青のパステルの色調、そして絵画全体に溶け込んでいる自由奔放なタッチを見せているのです。
 ルネサンスの花が開いたイタリアの美術は、そのまま現代へと繋がりを見せ、Torre del Greco の美術学校では、カメオ作家の卵たちの多くも先達たちの絵画や彫刻から、自身のテーマを見つけ出そうと努力を重ねています。