● 作家概略


森 茉莉
Mari Mori   
森鴎外の長女にして小説家】
(1903.01.07〜1987.06.04)
心不全---山羊座

小説家、随筆家。
東京生れ。
森鴎外の長女。
2度の結婚生活の後に、室生犀星に師事し文筆活動に入る。


鴎外追想の随筆『父の帽子』(54歳)で第5回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。
小説では『濃灰色の魚』などを経て、『新潮』に同性愛を唯美的に描いた『恋人たちの森』『枯葉の寝床』を発表。
さらに華麗で官能的な『甘い蜜の部屋』で泉鏡花文学賞を受賞。


「『贅沢貧乏』はいまやかつて少女だった女性たちのバイブル的な存在、オリーブ少女は全員読んどけぐらいの本なわけで、その世界を豊富な写真と合わせて紹介した本書は、持っているだけでも幸せ感いっぱいになれる便利な本だと思う」。


森茉莉の趣味は父の鴎外から植えこまれたもので、貧乏でもみすぼらしくなく、汚れていても品があるスタイルだと、高橋源一郎も『人に言えない習慣、罪深い愉しみ』(朝日文庫)で書いている。