桜の下で恒例の人間将棋


桜の下で恒例の人間将棋
駒生産日本一の天童市

 将棋の駒の生産量日本一で有名な山形県天童市で21日、戦国武将姿の若者らを駒に見立てて対戦する恒例の「人間将棋」が行われた。
 人間将棋は、豊臣秀吉が腰元や小姓を駒に将棋を楽しんだという故事に倣ったもの。
会場の舞鶴山にある約2000本の桜は5分咲きほど。
曇りがちだったが、昨年を上回る約8000人の観光客でにぎわった。

 今年は矢内理絵子女流名人(27)と北尾まどか女流初段(27)が対戦。
縦16.6メートル、横13.8メートルの巨大将棋盤に登場した、若武者や腰元に扮した地元の高校生40人にやぐら上からマイクで指し手を指示した。
 対局者2人もよろいを身に着け、対戦は和やかな雰囲気で始まったが、盤面が進むにつれ解説者もうなる接戦に。
軍配は矢内女流名人に上がり、「ずっと攻められていたけど勝ててよかった」と笑顔で話した。