火の滝 山を下る
和歌山・神倉山で「お燈祭り」
和歌山県新宮市の神倉山で6日、たいまつを持って538段ある急な石段を一気に駆け下りる奇祭「お燈(とう)祭り」があり、約2000人が参加した。
「上り子(のぼりこ)」と呼ばれる参加者は、白装束の腰に荒縄を巻いて、山上の神倉神社のご神体「ごとびき岩」そばに集合。
午後7時40分ごろ、たいまつに火がともされると「うぉー」と気勢を上げた。
まもなく同神社の門が開くと、歓声とともに次々と駆け出した。
この祭りは熊野速玉大社の元宮とされる神倉神社の大祭。
たいまつの火が流れるように見えることから、地元では「山は火の滝、下り竜」とうたわれている。