ムンクの「叫び」と「マドンナ」、発見

nippon53742006-09-02


ムンク「叫び」と「マドンナ」、発見

 ノルウェー警察当局は31日、2年前にオスロムンク美術館から白昼強奪され、国際的な捜査網が敷かれていた同国出身の画家エドバルド・ムンクの代表作である「叫び」と「マドンナ」が発見されたと明らかにした。
保存状態は比較的良好という。
警察当局者によると、2作品は強奪の後同国内に置かれていたとみられる。
情報提供者などへの金銭の受け渡しはなかったとしている。

 ノルウェー紙アフテンポステン(電子版)によると、強奪された「叫び」の価値は5億クローネ(約93億円)、「マドンナ」は1億クローネにのぼるとされる。オスロ市は情報提供者に200万クローネの懸賞金を支払うとしていた。

 強奪事件が起きたのは04年8月。
鑑賞者の目前で、武装した男らが銃で館員を脅迫し、2作品を盗み出した。
ノルウェーの裁判所は今年5月、強奪事件に関与したとして男3人に対し禁固刑の判決を言い渡したが、作品の行方は分かっていなかった。