木星の魅力

nippon53742006-07-26


 木星で二つの斑点、最接近 ハワイの天文台撮影

 木星の巨大な目玉のような「大赤斑」に、ひと回り小さな赤斑が最接近し、天文学者や天文ファンの注目を集めている。
米ハワイのジェミニ天文台がこのほど、大小二つの赤斑が並んだ画像を公開した。近赤外線による撮影のため、肉眼では赤い赤斑が白く浮かび上がって見える。

 同天文台などによると、赤斑は水素とヘリウムを主成分とする木星の大気が、台風のように渦巻いたものと考えられている。
木星の特徴になっている大赤斑は横幅が2万キロ以上もあり、300年以上前にイタリアの天文学者カッシーニが発見して以降、観測され続けている。

 もう一つの赤斑は大きさが大赤斑の半分ほど。
00年に三つの白斑が合体してできたものが、今年2月ごろから赤く変化した。
下層大気に含まれる物質が上昇気流で巻き上げられ、赤く変色したという説もあるが、はっきりしたことは分かっていない。

 二つの赤斑の接近で、さらに色や形の変化が見られるかも知れないと期待されている。