● 作家概略

武者小路 実篤(むしゃのこうじ さねあつ)
1885年5月12日 - 1976年4月9日)
東京都生まれの小説家。
仲間からは「武者」という愛称で呼ばれた。


<< 経歴 >>
室町時代以来の公卿の家系である武者小路家に、子爵・武者小路実世の第8子として生まれた。
2歳の時に父親が死去。
子供時代は作文が苦手であった。


学習院初等科、中等学科、高等学科を経て、1906年東京帝国大学哲学科に入学。
1907年、学習院の時代から同級生であった志賀直哉や木下利玄らと「一四日会」を組織する。
同年、東大を中退。
1908年、回覧雑誌「望野」を創刊。1910年には志賀直哉有島武郎、有島生馬らと文学雑誌『白樺』を創刊。
これに因んで白樺派と呼ばれる。
トルストイに傾倒した。また、白樺派の思想的な支柱であった。


理想的な調和社会の実現を目指して宮崎県に「新しき村」を建設しようとした。
一種のユートピアである。
同村は現存する(村民になるには年齢は原則として40歳以下)。


1951年に文化勲章受章。